アーバス
「この世界には私が撮らなければ誰も見たことがないものがあるのだと信じています。
私は常々、写真を撮るのはお行儀の悪いことだと思っていました。写真に関して気に入っている点のひとつはそれなのです。初めて撮影したとき、私は道を踏みはずしたような気分になったものです。
自分の思いどおりに写真が撮れたことはありません。いつでもそれ以上か、それ以下の写真ができあがります。
知っておくべき重要なことは、人は何も知っちゃいないということ。暗闇を手探りで進んでいるようなものなのです。
私が好きなのは今まで行ったこともない場所に行くことです。」